Talk 01

役員座談会

Talk Member

座談会第一弾は取締役3名×執行役員3名で石井表記についてのあれやこれをトークしています。普段聞くことがない貴重な意見も。これからの50年も「できないこと」に挑戦するために、どうあるべきか。自由に話し合っています。

  • 渡邊伸樹 取締役副社長
    33年の金融機関勤務から取締役副社長に就任。温厚な人柄で社員とのコミュニケーションを大切にしながら、企業のあるべき姿を日々追及する凄腕リーダー。
  • 山本晋宏 常務取締役
    (現 代表取締役社長)
    長年設計業務に携っていたが、2000年に海外工場立ち上げの命を受け責任者として赴任。経験のなかった分野もこなし、辣腕を振るい立ち上げ成功を収めた。
  • 松井忠則 管理本部 取締役管理本部長
    (現 常務取締役管理本部長)
    1999年の株式公開時には主要メンバーとして尽力。現在の管理本部長として、あらゆるリスクから会社を守るべく日々精進している。
  • 岩永浩司 執行役員 デバイス事業本部 本部長
    2016年、自動車業界参入から量産化体制を確立。高い情報収集力とプロジェクトマネジメント力を持つ。
  • 松井誠治 執行役員 装置事業本部 本部長
    営業責任者として国内各拠点をまわり、強化に励み拠点の成長に尽力。「福山から世界に」当社のものづくりの素晴らしさを届ける……
  • 桑田俊和 執行役員 インクジェット事業本部 本部長
    2008年、韓国で世界初のインクジェット方式のみの液晶製造工場の立上げ責任者。量産化にも成功した。再びオンリーワンを作る夢を持っている。
#01
50周年を迎えた今、感じることをお願いします。貴社の魅力やご自身の役割などについてもお聞かせください。
松井(管理)
当社の魅力は、設立以来「表面」にこだわった技術開発を続け国内外に渡って多様な分野で事業展開を行っていることが挙げられます。今後も現在の事業経営が継続、発展できるよう会社全体を俯瞰しあらゆるところにアンテナを張ってリスクから会社を守っていくことが自身の役割だと思っています。
岩永
30年余り石井表記の社員として、他社に入っていたらできなかったであろう多種多様な経験をしてきました。国内海外に出張し営業する機会を与えていただき感謝しています。当社の魅力は製造業としての総合力の強さ。自動車の仕事をしていて特にそれを感じています。私の役割は、デバイス事業本部の良いところは残しつつ、変化を恐れず発展させること、そして県内企業との協業による地域活性化と雇用確保をすることです。
松井(装置)
入社して約30年。会社の歴史の半分以上ですね。最初は右も左もわからない状態でした。福山の片田舎で、みんなが一生懸命真面目にものづくりをやってきて、それが日本のみならず世界中のお客様に愛されてここまで来た。とても感慨深いです。今後も頑張って作って世界中の皆さんに当社を頼っていただけるような事業をやっていきたい。頼られるのは嬉しいものですからね。一緒に働く社員みんなにもそれを感じ、やり甲斐にしてもらいたいと思います。
桑田
50年前はまだ小学生でした。そんな遠い昔から今日までの長い間、独自の技術が進化し続けてきた。「高くこれからもずっと」、このポリシーが継承され続けて50年の歴史がある。長い期間成長し続けたことに感銘を受けています。世界に通用する独自技術を継続発展させていくのが任務だと思っています。
山本
50年間貢献できているのは会長しかいないんですよ。私もまだ28年。50周年はとても喜ばしいことですが、これは通過点でしかありません。これから先どのように会社を繁栄させていくか、が重要です。
渡邊
昔は増収増益、財務や決算の数字が企業の評価の基準でしたが、今はそれだけでなくいかに地域貢献をしているか、環境問題にどれくらい取り組んでいるか、数値では見えない企業価値が大切にされています。我が社もその流れに乗って、地域のための会社であり続けることが必要だと考えています。
#02
入社してから成長したと感じる部分、苦労したことや乗り越えたこと、助け合えたと感じたことを教えてください。
松井(管理)
苦労したことは、まず株式公開作業です。やるべきことが山ほどありましたが、やらなければ終わらない。でもやれば終わる。今では考えられないような過重労働もしましたね。次に10年前に経営不安に陥った時の再建対応です。いずれも全社員が一丸となったことにより乗り越えることができたと思っていますし、私自身の成長にもつながりました。
岩永
この10年足らずの間で自動車業界参入という大きな仕事をしました。参入から量産化まで一連の流れを経験したこと、各部署で力を合わせて完成させる「総合力」がデバイス事業本部として一番成長したところだと感じています。自分ではプロジェクトマネジメントと情報収集力がついたと思います。またこれは上司の教えなのですが「人との出会いを大切にすること」。継続的に人間関係を構築し、今目の前で仕事がなくてもお付き合いを続けていくことにより、ふとした時にまたお仕事で繋がるということもありました。
松井(装置)
何の会社かどんなことをやるかわからないという、いい加減な状態で入社したことを思い出します。入社して30年同じ仕事をしてきたけど、最初は嫌で仕方なかったんです、元々機械が嫌いで。毎日やめたいと思っていました。
山本
私は技術だったんですが、確かに営業と本当に仲悪かったですね(笑)
松井(装置)
そういう毎日で会社も仕事も好きになれなくて。さらに転勤も多かったんですよ。向上心もあまりなかったのに東京、新潟などいろんな拠点をまわって。ネガティブ思考ばかりでした。しかしそんな中でも一生懸命に人一倍動き考えて仕事に取り組んでいくうち、お客様からだけでなく社内の技術担当からも仕事ぶりを認めてもらえるようになってきました。人に対してどのようにしたら喜んでもらえるか、わかってもらえるかが次第にわかってくるうちに、仕事の楽しさややり甲斐を感じるようになってきて。それはお金を払っても経験できないことで、今の人格形成にもなっていると改めて思いますね。
桑田
まだ世界のどこにもなかったインクジェット方式だけの液晶製造工場を立ち上げました。韓国のお客様と助け合いながら様々な問題を乗り越えて開発し現地で立ち上げ、量産まで辿り着けたときの満足感、喜びは今でも覚えています。お客様も夢が叶ったと感動されていました。この時感じた立場を超えた協力の大切さや、大きな目標を達成した時の感動を後輩にもぜひ経験してほしいと思います。
山本
ずっと設計しかしていなくて図面や物を作ることしか知らなかったんです。それが海外に工場を立ち上げろと言われたので、そうは言っていられない。経営、数字など全てを見なければならない。自分で仕様を決めて、設計、納品、立ち上げまで全て行えたことが今の自分の力になっていると思います。日本人スタッフや現地スタッフ、周りの人たちにに支えられて何とかやってこられました。これからも周りの人たちを大切にしていきたいと思います。
渡邊
私は金融機関で33年勤務してこの会社に来ました。その頃は経営不安のあった時期で、立場の違う側になったのです。しかし何事も経験。実際に経営のことを考えて取り組み、金融機関や取引先の協力もあり苦難を乗り越えてきました。そこには長年当社が築いてきた信用力・企業の特色があったからです。私自身は、社風になじむよう努力もし、こちらに来てからは温厚になりましたね。環境がそうさせたのかもしれません。
#03
80周年、100周年に向けての思い、これからの夢をお聞かせください。
松井(管理)
50年後にこの会社がこんなに成長していることを、設立当時会社にいた誰が予想しただろう、と今回改めて思いました。この50年と同様の成長を、もし次の50年で成し遂げられたらどれだけ立派なことになるだろうと想像してワクワクしています。社員みんながそういうところに思いを馳せて、会長が50年引っ張ってこられたものを引き継いでこれからの50年、それを目指していってもらえたらと思います。
岩永
入社して30年の中で上場を経験。直接何かをしたわけではないですが、営業としてサラリーマンとして在職中に上場という大きなことを経験したことは非常に大きかった。30年いろいろな苦労もありましたが最終的には会社が好き、仕事が楽しいです。若い人たちにも自身も幸福であり、愛社精神や誇りをもって仕事をしてもらいたい。そして他社にできないものづくり、組織力、総合力によって、世の中に価値を創造する企業に発展してほしいと思います。
松井(装置)
「石井表記で働いています」と堂々と言え、立派な会社だ、自分も入りたいと思われるよう、地域や社会からも認められる存在でありたいです。このような田舎でも、世界で勝負できるものづくりの会社にしたい。そして、社員や関係者の心が豊かになれる社風をつくり、まじめで謙虚な姿勢で地域や社会から頼られる会社にしていきたいと思います。
桑田
世界でオンリーワンのインクジェット方式を事業化できたことは世界中の消費者に貢献できたと自負しています。そのようなオンリーワンをもう一度作るのが夢です。そして、この技術や夢を持つことの大切さを次の世代にも引き継ぎ、夢に挑戦する勇気をもってもらいたいと思います。
山本
今までも「石井表記」という社名が今の事業形態に合っているのかという話がありましたが、私はこの名前は絶対に変えてほしくない。80周年、100周年をもし見ることができるなら、時代にマッチした石井表記を見てみたいですね。
渡邊
企業は継続してこそ。次の100年目に向けて継続していかなくてはならない。慣れ親しんだやり方は楽でいいが「現状維持は後退と同じ」です。常に先を見据えて、どうやって前進していくかが重要。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」の言葉通り、失敗や事故には必ず原因があります。再発しないために「なぜ」を繰り返す必要があります。そのためにも、社員とのコミュニケーションを大切にし、「仕事は厳しく、職場は明るく」の気概をモットーに仕事に携わっていきたいと思います。

ありがとうございました。今後の益々のご発展をお祈り申し上げます。

Talk 02「役員」×「女性社員」座談会

50周年を迎えた今、
石井表記で働く女性が思うこと。