Talk 02

「役員」×「女性社員」座談会

Talk Member

座談会第二弾として役員2名×女性社員6名で石井表記についてのあれやこれをトークしてみました。普段聞くことがない貴重な意見も。これからの50年も「できないこと」に挑戦するために、どうあるべきか。自由に話し合っています。

  • 渡邊取締役副社長
  • 山本常務取締役
    (現 代表取締役社長)
  • 細川さん インクジェット事業本部 技術部 技術評価課 課長
    インクジェット事業の開発当初から実力を発揮する女性技術職の先駆者。装置評価や国内外で培ったプレゼンスキルを駆使して技術説明などを行っている。
  • 岩佐さん 装置事業本部 技術部 生産管理課
    大学で学んだ生産工学を活かし、部品原価の算出から装置事業本部の原価計算までこなす。2歳の娘の子育てと両立しながら日々業務に邁進している。
  • 野平さん インクジェット事業本部 技術部 Head品質保証課
    入社以来様々な部署で社内外の対応や業務改善など手腕を発揮。育児休暇、時短勤務を経て子育てと仕事を両立している。
  • 中村さん デバイス事業本部 営業管理部 営業管理課
    周囲との協力、助け合いを実感しながら得意な事務作業、管理系の仕事に尽力。将来長く続く企業であり続けることを目標にものづくりを支える。
  • 伊藤さん 管理本部 経理部
    英文科卒でありながら、学生時代に取った簿記の資格を活かしたいと経理を希望。「正確、スムーズ」を心掛けながらものづくりのサポートに励む。
  • 土場さん デバイス事業本部 技術開発部 研究開発課
    入社1年目。大学では薬学部、理学部の経歴を持ち、研究開発に日々挑戦。総合格闘技歴3年、という意外な一面を持つ文武両道の研究者。
#01
50周年を迎えた今感じることを教えてください。
細川
私が入社した頃はまだインクジェット装置を開発中の段階で、事業部ではない状態でした。そこから液晶関連の量産装置を販売し、現在は液晶用配向膜塗布装置としてトップシェアになるまで成長しました。業務に携わった社員の努力はもちろん、初めに魅力を感じて量産装置を検討してくださったお客様、材料メーカー様などとの出会いや協力があっての成長だったと感じています。
山本
インクジェット事業本部が発展したのは細川さんや皆のおかげです。
渡邊
細川さんの場合、舞台が国内だけでなく世界ですからね。他社で経験できないグローバルな世界。会社としても期待しています。
伊藤
50周年の節目にこの会社で働けていることをとても嬉しく感じています。この会社が長く続いてきたのは、社員同士が助け合い責任を持って取り組んできたことが理由のひとつだと思います。私自身、今まで先輩上司の方々にたくさん助けていただきました。これからも周りの人と助け合いながらどんな仕事にも責任をもって取り組んでいきたいです。
渡邊
大事な「お金」を扱う部署で気を遣う仕事をよくやってくれていますね。
山本
伊藤さんは、仕事はもちろんですが朝のラジオ体操を全力でやってくれて見ていて気持ちいいです。
伊藤
学生時代は陸上をやっていて、体を動かすのは好きです。
中村
仕事をしている時に、先輩方が築いてきた歴史を感じることがあります。例えば今では少なくなった手書きの書類に何十年前の署名が出てきた時など。私が今行っている日々の作業も未来に引き継がれていくと思うので、確実にミスのない仕事をすることが私の役割だと思っています。
渡邊
中村さんは、会社が困ったときに何でもしてくれて助かります。トラブルに出会ったときはどうやって乗り越えていますか?
中村
先輩方に助けていただきながらなんとか乗り越えています。
渡邊
いい先輩に恵まれているね。その気持ちを忘れず、後輩たちにも同じようにしてあげてください。
山本
新入社員歓迎会の出し物でとても大きな声だったのを印象的です。同期は仲がいい?
中村
はい、時々食事会などもあります。
山本
同期は本当に大事にしてくださいね。
土場
入社してまだ3カ月ですが、今現在、研究開発課において1つのテーマを与えていただいています。この仕事を通じて「挑戦すること」「日頃のコミュニケーション」を強く意識するようになりました。先輩からの言葉「失敗しても前に倒れろ」の思いでいろいろなことに挑戦しています。この環境が石井表記における力の源になっていると思います。
渡邊
研究開発ではいろいろな失敗をすることもあると思います。例えば5回失敗したら5回分成功から遠のくと思ってしまうけどそうではない。失敗したらひとつずつ成功に近づいている。何もしないのが一番失敗に近づくこと。やればやっただけ成功に近づいていく、そういう気概で頑張ってください。土場さんは元々薬学部から理学部に行って、格闘技もやる人で、体力的にも精神的にも鍛え上げているので。細川さんはフルートの名人ですしね。皆さんいろいろ特技を持っていますよね。
細川
同期の岩佐さんの結婚式で演奏させていただきました。
渡邊
また後輩の結婚式にも演奏してあげてくださいね。
野平
50周年を迎えられたのはひとえに石井表記のお客様への真摯な対応、そして品質が認められたからだと思います。これこそが石井表記の魅力、武器であり、今後も持ち続けていくべき伝統です。この伝統を大切にして引き継いでいく、これが私の役割だと思っています。
渡邊
野平さんは子育てをしながら家庭との両立をしてくれていますが、職場の理解はありますか?
野平
そうですね。急な休みなども、周りの上司や同僚の理解があり非常に助かっています。誰もが働きやすいという環境も、引き継いでいきたい伝統と考えています。
渡邊
それは良かった。これからそういう経験をする後輩たちにも安心感を与える会社であるべきだと思います。
岩佐
この日本で、50年続いている企業がどれくらいあるんだろう?と思います。
そして、さらにここまで成長させることは決して簡単なことではないと思います。先輩方が努力や挑戦をし続けたからこそで、自分がそのバトンを引き継ぎ、今この会社で働くことができることをとても光栄に思います。
渡邊
生産管理は正確性が求められる部署ですが、自分の性格には合ってる?
岩佐
そうですね。大学で生産管理や生産システムを学び、それらを生かせる仕事に就きたいと思っていました。
そして今、希望の生産管理課で働くことができ、大変なこともありますが、日々やりがいを感じています。
渡邊
加工部品の見積もりまで生産管理でしていると聞き、本当によくやってくれているなと思います。なかなか難しいことだと思いますが…
岩佐
専門的な知識が必要なところは、先輩や設計担当に頼るしかないのですが、それが成長にも繋がっていくことだと思ってやっています。
#02
入社してから成長したと感じること、苦労したことはなんですか?
伊藤
お金を扱う仕事なので正確に滞りなく業務を進めなければいけないのですが、最初はスケジュール通り進めることや間違いを見つけた際の対処が分からず苦労しました。先輩の丁寧な指導や経験でスムーズに業務が行えるようになりました。
細川
海外に目を向けられるようになったこと、コミュニケーションスキルが向上したことです。海外に行ったことのなかった私ですが、韓国・台湾等様々な国に行く機会をいただきました。通訳を介して技術説明を何度もするうち、言語が話せなくても説明内容や資料の見せ方など端的に理解していただけるよう工夫を繰り返しました。
中村
私の部署は、毎日必ず処理して終えないといけない業務があり、分担して作業しています。自身に与えられた仕事を終わらせればいいということではなく、何かトラブルが起きると協力しなければ自身の仕事さえ終わらないこともあると学びました。そこから業務も人間関係もより円滑になり、心なしか頼りにされているかも、と感じるようになりました。
土場
挑戦することに臆さない精神を持てるようになったことです。大学時代の専攻科目と全く違った業務内容で当初は大きな不安がありました。 言葉や単語の意味を理解することから始まり、できることが増えてきた今では、挑戦することに対して楽しむ気持ちを持てるようになってきました。初めてのことに取り組む人の気持ちを理解できるようになったことも大きな変化です。
岩佐
入社当初は、目の前にある業務をいかに正確に早くこなすかを考えていました。もちろんそれも重要ですが、今は「より効率の良い方法はないか」「より有益な方法がないか」を考えるようになりました。
渡邊
効率化を考えると言われましたが、家庭を持っていることが生きているのかもしれませんね。いかに効率よくやるかが身についている。
野平
今までいろいろな部署に所属し様々な業務を経験してきました。それらは難しい面も多く壁にも突き当たりましたが、周りの方たちに相談し、協力してもらって乗り越えました。その経験を糧に私も仲間と協力して問題解決に努めるようにしています。それこそが一番成長した点であると思います。
渡邊
野平さんは1を言えば10感じ取るような人でずいぶん助かりました。
#03
やりがいを感じること、入社を決めた理由、会社の雰囲気は?
野平
会社のサポート体制や、働きやすい雰囲気の職場に助けられながら仕事をしています。1年間の育児休暇と2年間の時短勤務をさせていただき出産から初期の育児を不安なくできました。
現在もやむを得ず当日にお休みをいただくこともありますが、上司や同僚の理解も大きく協力的な雰囲気の中、業務を遂行できています。
岩佐
私には保育園に通う2歳の娘がいます。娘の急な熱で早退やお休みをいただくこともあります。そういうときのためにできるだけ周りに負担や迷惑が掛からないように、日頃から業務の優先順位や報告連絡に気を付けていますがどうしてもご迷惑をおかけするのが実情です。ですが嫌な顔ひとつせずフォローしていただき、仕事と育児の両立が成り立っています。とても感謝しています。
伊藤
希望だった経理部に配属され日々やりがいを感じています。先輩・上司の方々がとても優しく、困ったときもすぐ対応してくださり、声をかけて元気づけてくださいます。そのおかげで自分のペースでのびのび仕事ができています。
細川
お客様の技術課題に貢献できた時。改善業務において周辺の雰囲気の変化や金額的効果が見られた時。部下の成長を感じた時。このように変化を実感した時にやりがいを感じます。
中村
「地元の優良企業」というイメージや家から近いなど魅力的な条件だったため入社を決めました。
得意な事務作業や管理系の部署に配属され、さらに徐々に周りから頼りにされていると感じ、やりがいを感じています。雰囲気も良く働きやすい職場で、今後も日々成長できるよう頑張りたいです。
土場
研究開発したことが、いつの日か自社において形になっていくことを目にすることができるとすれば、大きなやりがいになります。研究開発、製造、販売までを自社で行っていることで、将来大きな可能性があるに違いないと思っています。
#04
これからの夢は何でしょうか
野平
世界的な半導体不足やウクライナ危機など、これまでにも様々な困難がありましたが、今無事に50周年を迎えられました。今後も想像もつかな困難が待ち受けていると思いますが、私の得た経験や知識を後進の方たちに引き継ぎ、私自身も成長を続けて無事に80周年、100周年を迎えてほしい、これが私の夢であり、後進たちへのメッセージです。
岩佐
会社が、よりレベルの高い、より高収益の技術集団になるために、自分ができることはないかを模索しながら精一杯頑張りたいです。
伊藤
これからも長く会社が続くよう、経理の知識をより深め、会社をサポートしていきたいです。また、自分がしてもらったようにいつでも後輩を助けてあげられる先輩社員になることを目標に励んでいきたいです。
細川
現在は世界的に見ても技術開発のスピードが向上しています。その動向を理解した上で、お客様によりよい技術提案ができるようにしていきたいと思います。また、技術職の女性社員が増えてきた今、会社の中での自分の役割を果たすことが後輩社員への礎のなっていくと思いますので、引き続き業務に励んでいきたいです。
中村
夢は石井表記に貢献していくことです。直接ものづくりに関わる部署ではありませんが、ものづくりを支えていきたいです。80年、そして100年続く企業であり続けるために、私にできることはほんの小さなことですが続けていきたいです。
土場
まだ漠然としていますが、自分が携わった製品を実際に使った人が「すごい」と言ってくれるようなもの、地球環境に貢献できるもの、世界に通じるものを開発していければと考えています。私の会社員生活の後半期に当たるであろう80周年記念の際には、そのような商品を自ら紹介できるよう頑張っていきたいと思います。
#05
最後に、全体を通して思うことをお願いします。
細川
私が入社した頃は技術職の女性社員はほとんどいない状態でした。作業着も男性用しかなくて、サイズが大きすぎて特注で作ってもらいましたが、在籍しているうち、だんだん技術職の女性も増えてきました。私自身がきちんと業務をこなしていき、後輩たちのお手本となり、社員が働きやすい職場を作っていきたいと思います。
野平
私は産休、育児休暇を取らせていただいて今に至ります。会社のサポート体制と周りの方の理解に支えられてやってくることができたと感謝しています。
育児に関わらず、急な休みは誰でもあり得る事象ですので、そういった場合に今以上にフォローできるよう、仕事の幅を広げていきたいと思います。
伊藤
入社して5年ですが、まだまだ勉強しないといけないことがたくさんあります。周りに尊敬できる先輩がたくさんおられます。私も同じように後輩に思われるような先輩を目指したいと思います。
岩佐
急に休んだり早退したり、周りに迷惑を掛けているにも関わらず「気を遣わなくていいよ」という温かい環境で仕事ができ感謝しています。今後も同じような状況の人がより働きやすい環境を作っていけるといいなと思っています。
中村
事務、管理系の仕事に就いて6年、毎日の仕事にやりがいを感じています。周りの先輩方に助けられて乗り越えたこともたくさんあります。私のように「働きやすい職場だ」と後輩たちにも思ってもらえるよう、助け合って困難も乗り越えて、私自身も日々成長していきたいと思います。
土場
これまで先輩方が構築されてきた職場環境や信頼関係は、50年の歴史において培われた石井表記の力の源になっていると思います。これらを受け継ぎながら、モノづくりの一員として、自社の強みとなるような製品を開発できるよう精進していきたいと思います。
山本
皆さん石井表記を好きでいてくれていると感じました。役員としては、社員の方に対価をお返ししてやりがいを持ってもらえるように頑張っていかないといけないと感じました。自分の成長は人との出会いだと59年生きてきて実感します。まだ皆さん若いので、いろいろな人と出会ってこれからも成長していってください。
渡邊
「次の50年に向けて先を見越して頑張ります」という意見が多かったのですが、まさにその通りです。現状維持は後退と同じ。次に何をするか、次の一歩を考えていってほしいです。本日6名の女性社員の話をお聞きして「この会社はまだまだ伸びる」と感じました。「人馬一体」という言葉もありますが、これからも心を一つにして頑張っていきましょう。
Talk 01役員座談会

世界一の技術集団としてモノづくりに
向き合うこと、楽しむこと。